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ラオコーン

7月前半の石膏像は「ラオコーン胸像」です。苦悶する表情が印象的ですが、なぜこんな顔をしているのでしょう…?


答えは全身像を見ればわかります。ギリシア神話のトロイアの神官ラオコーンとその2人の息子が、海蛇に巻き付かれています。ラオコーンは槍を投げつけることによってトロイの木馬がギリシア軍の計略であることを暴露しようとしたが、女神アテナによって遣わされた海蛇に襲われて彼の2人の息子と共に殺された…という場面を表現していると言われています。


ラオコーンは古代ギリシャ時代の作品ですが、イタリア・ルネサンス時代の彫刻家にとって大きな衝撃であり、ミケランジェロの筋肉美を強調した作品群とその官能的なヘレニズム風様式、特に男性裸像の表現につながっている。ともいわれています。表情だけではなく、その肉体美もデッサンで表現したいものですね。


身体の動きも特徴的です。右腕を上げて身体をねじるように後ろにひねっています。観察すべきポイントは、正中線と肩胸腰の傾きです。垂直や水平を目安にして、どのくらい傾いているのか測ってみると良いでしょう。また、同じポーズを取ってみるのもオススメです!どのぐらいひねっているのか、肩と腰の傾きは?などイメージしやすくなりますよ。


輪郭ではなく、骨格を意識して描き出すことで、動きのあるポーズが描きやすくなります。

8月のテーマは「かたち(フォルム)のとらえかた」です。表情や筋肉の一つ一つを描きたい気持ちをグッととこらえて、まずは大きなかたちを合わせることに挑戦してみてください。石膏像のスケジュールはこちら