西洋の宗教絵画には寓意がたくさん含まれているのをご存知ですか?どんな色が使われているか、何を描いているかを知ることで、西洋絵画の読み解きができます。
【色の意味】
赤=慈愛・殉教・権力
黄=異端者・邪悪さ
白=純潔・無垢
黒=禁欲・死 緑=希望・恋
青=誠実さ・悲しみ
多色、縞=社会の規範を乱す者
【描かれるものの意味】
白鳥=音楽や愛
ドラゴン=災いをもたらす邪悪な存在。異教徒。
兎=多産と色欲。聖母マリアの足元に描かれる時は色欲が純潔に打ち負かされること。
羊=純真・神への犠牲。
鳩=清純さや犠牲の象徴。平和や愛。
牛=生け贄。人類の犠牲となったイエス。
ユリ=聖母マリアの純潔を象徴する花。
バラ=愛と美。聖母マリアの純潔の象徴
ブドウ=イエスの生命の象徴。血を表す。
サクランボ=イエスの受難と聖餐(キリスト教の儀式:最後の晩餐など)の意味。
意味を知ってから西洋絵画を見直すと新しい発見や楽しみが増えますよ!これらを踏まえて、ぜひ以下の作品を読み解いてみてください。
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ作品『うさぎの聖母』1530年頃
ラファエロ・サンティ作品『キリストの変容』1520年
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