おとなのアート探求クラスでは、2,3月に「思い出の情景」をテーマに、自由課題を実施しました。いきなり「自由に描いて下さい!」と言われても、具体的なイメージが持てませんよね?まずはウォーミングアップとして、どんな題材をどのように表現したいのかを皆さんに言語化してもらいました。
実はこの言葉に変換するひと手間こそが、作品に重厚感を与え、より満足のいく作品へと繋がる大切な時間となります。心で見ている映像を言葉に置き換え具体的に固める。そうすることでふんわりと頭で描いていたものを絵画という枠に可視化することが出来ます。
皆さん最初は戸惑っていた様子でしたが、思い出の写真やそれらに繋がるエピソードと触れる内に、「もっとこうしたい!」「あの時はこうだった!」など記憶を蘇らせながら工夫を凝らしていました。どの方と会話を交わしてもイメージを共有することが出来たのは、大変興味深かったです。皆さんの真剣に作品と向き合う姿がとても素敵で、絵を描く時間は豊かな心に繋がると感じる2ヶ月となりました。(コーチ/根本)